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戒名/法名・位牌

戒名・法名

現状

仏式の葬儀を行う場合、故人にはその人にふさわしい戒名(浄土真宗では法名といいます)がつけられます。住職に葬儀の勤行をお願いする際、戒名のお願いもいたします。
また院号などを付ける場合にはあらかじめ、それをお願いしなくてはなりません。
戒名は宗派によってその構成が異なっていますので、故人の宗派を間違えないようにしなければなりません。故人の宗派がわからない時や、菩提寺が離れている場合には俗名のままで葬儀を行ない、改めて墓や遺骨を管理する寺院にお願いすることもあります。

戒名の位階など

<院殿号>

昔なら天皇や大名に限られた最上位の名称。
現代では信仰が深く寺に貢献した人や、社会に尽くした人に授けられます。

<院号>

院殿号に次ぐ位で、昔なら奉行や役付きの侍などに授けられました。現代では、
やはり寺院や社会に貢献した人が対象となります。

<居士・信士(大姉・信女)>

一般庶民に授けられる名称。

<童子(童女)>

子供に授けられる名称。

<孩子(孩女)>

赤ちゃんに授けられる名称。

宗派による戒名

浄土宗は誉号といって五重相伝を受けた人に授けられ「誉」の字が用いられます。
浄土真宗は戒名のことを法名といい、男子(釈)、女子(釈尼)を用います。
日蓮宗は日号といって男子は「日」を、女子には「妙」の一字が贈られます。
なお天台宗の位牌には、戒名の上に新円寂と記されたり、真言宗では梵字が記されたりすることがあります。

いわれ

戒名は本来生前出家して、師の僧から戒を授けられるときに与えられる名前で、法名、法号ともいいます。日本では継体天皇(530没)の頃の渡来人、司馬達等のむすめが、584年、慧便の弟子として出家し慧信尼という戒名をさずけられました。(『日本書紀』敏達天皇より)日本では奈良時代に鑑真によってつくられた三戒壇、またのちに比叡山につくられた円頓戒を受けた者が正式な僧とされ、葬儀で死者に授けるのは結縁受戒といいます。

位牌

現状

位牌は故人の戒名(法名)を書いた板で、通夜式や葬儀の際には白木の位牌を祭壇に飾ります。葬儀が終了しましたら、この位牌は遺影とともに火葬場にお持ちします。火葬がすみましたら、遺骨と一緒に後飾り壇に安置し、初七日法要を行います。なお忌明け法要には、白木の位牌とともに塗位牌(本位牌)を使用します。

塗り位牌の準備

忌明け法要までに塗位牌(回出し位牌)を準備します。仏壇は、できれば法要までに購入して、開眼(かいげん)供養もあわせて営みます。
忌明けに、白木の位牌を塗位牌か、回出し位牌にかえます。(回出し位牌には、戒名を書いた板を複数入れることが出来ます)
※なお浄土真宗では、過去帳や法名軸を用います。

いわれ

位牌はもともと中国が発祥地で、儒教では死者の依代(よりしろ)である木主が用いられました。これを宋の時代に禅僧が日本に持ち込み、仏式の位牌として用いられるようになりました。
位牌が一般に普及したのは江戸時代で、檀家制度が確立してからです。

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